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インボイス登録制度と、auraの方針について

2023年10月より、新しくインボイス登録制度が開始されます
ここでは、インボイス登録制度の概要と、auraの方針について、まとめています

個人事業主として働いている皆さんに関係する内容ですので、目を通し、理解しておいてください

インボイス登録制度ってなに?

インボイス登録制度とは、事業を営む人たちの消費税の取り扱いについて定めた制度です
そのため、インボイス登録制度を正しく理解するためには、まず消費税の取り扱いについて、説明する必要があります

年収1000万円以下であれば、消費税は合法的に「脱税」できていた!?

2023年9月までは、年間の収入が1000万円以下の個人事業主は、消費税を国に納める必要がありませんでした
例えば、毎月の収入が税抜50万円(年間だと税抜600万円)の個人事業主、Aさんがいるとします
(Aさんは、とあるサロンで業務委託契約で働くエステティシャンだと仮定します)

Aさんの収入を、税込で考えると、毎月55万円、年間では660万円となります
年間で660万円ですが、このうち60万円は、消費税ですから、本来であれば、消費税である60万円を、Aさんは国に納める必要があります

しかし、日本には「年収1000万円以下の個人事業主は、消費税を国に収めなくても良い」とする法律があります
Aさんは、これに当てはまるため、本来は消費税として国に納めるべき60万円を、納める必要がありません
つまり、Aさんは60万円の消費税を、ある意味で合法的に「脱税」し、自分の年収を増やすことができていたのです
(ここからは、便宜上、上記の手法を「合法的消費税脱税」と呼びます笑)

そもそも、なぜインボイス登録制度がスタートするの?

ご存知の通り、日本の財政は世界最大規模の赤字で、岸田政権は増税に必死です
数ある増税案の1つとして、浮上したのが、今回のインボイス登録制度なのです

岸田政権の本音としては、上記の「合法的消費税脱税」をやめたいのでしょう
しかし、やめるとなると、多方面からの反発が予測されます、、、
そのため、妥協案として着地したのが、今回スタートするインボイス登録制度なのです

インボイス登録制度がスタートすると、どうなる?

インボイス登録制度がスタートすると、個人事業主は、簡単に大きく2つに分かれます

1:インボイス登録制度に登録した個人事業主
2:インボイス登録制度に登録していない個人事業主
の2種類です

1のインボイス登録した個人事業主には、消費税の納税義務があります
そのため、インボイス登録した個人事業主は、上記の「合法的消費税脱税」が使えず、毎年消費税は国に納めなければいけません

上記のAさんが1だった場合、毎年60万円を、国に消費税として納めなければいけなくなるのです
つまり、Aさんの年収は、実質的に660万円だったのですが、インボイス登録制度がスタートした後は、600万円に減るというわけです

続けて、2のインボイス登録をしていない個人事業主の場合ですが、こちらの場合は、そもそも消費税を受け取ることができなくなります

上記のAさんが2だった場合、今までは、毎月55万円(そのうち5万円は消費税)を、所属サロンから受け取り、年間では660万円(そのうち60万円は消費税)の収入がありました
しかし、インボイス登録制度がスタートした後は、Aさんは毎月50万円(そのうち消費税は0円)しか、所属サロンから受け取ることができなくなります

もし、Aさんの所属するサロンが、インボイス登録をしていないAさんに消費税を払っても、税法上、払ったことを認めてもらえないため、所属サロンを運営する会社が損をしてしまうのです
そのため、多くの会社では、損をしたくないため、インボイス登録をしていない個人事業主に対しては、消費税は支払わないようになります

つまり、結果的に、Aさんはインボイス登録をしても、しなくても、どちらにせよ、実質的には年収660万円が、600万円に下がってしまうのです
これがインボイス登録制度の概要です

上記Aさんは、個人事業主として働くエステティシャンの設定でしたが、このAさんの職業が、美容師であれ、ネイリストであれ、アイリストであっても、状況は同じです
当然、美容業界だけでなく、税理士や弁護士などの士業も含め、日本で働く全ての個人事業主に影響するのが、2023年10月にスタートするインボイス登録制度なのです

つまり、インボイス登録制度のスタートは、世の中のサロンで個人事業主として働く多くの人の年収を実質的に下げ、日本政府が、より多くの消費税を回収できる制度と言えるのではないでしょうか

インボイス登録制度の開始と同時に、最低賃金は過去最高レベルの引き上げ

時を同じく、2023年10月からは、最低賃金が引き上がります
しかも、過去最高レベルの引き上げだそうです

インボイス登録制度で、個人事業主の実質年収は下げておきながら、最低賃金は過去最高レベルの引き上げ、、、
・起業する若者を応援します!
・頑張る中小企業の味方です!
と、言っているものの、日本政府の本音は、どこにあるのだろうか?と、疑いたくなってしまう人も多いのではないでしょうか、、、

auraでは、このような状況を、総合的に判断し、インボイス登録制度については、下記の措置を取ることにしました

皆さんが、インボイス登録をしていても、していなくても、どちらの場合でも、今まで通り、10%の消費税をお支払いします

auraでは、インボイス登録制度が開始される2023年10月以降も、皆さんが、インボイス登録をしていても、していなくても、どちらの場合でも、今まで通り、10%の消費税をお支払いします

上記で説明した通り、インボイス登録をしていない個人事業主に、消費税を支払っても、税法上は認めてもらえないため、auraとしては、損をしてしまます
しかし、世の中の様々な物価が高騰し、過去最高レベルの最低賃金引き上げがおこなわれる、この時期だからこそ、auraとして損をしても、個人事業主の皆さんの実質的な年収を下げるような方策はするべきではないと判断しました

上記のAさんが、もしauraで働いていたら、どうなるのか?をまとめると、、、

1:インボイス登録した場合

Aさんは、今まで通り、毎月55万円(そのうち5万円は消費税)を受け取り、年間では660万円(そのうち60万円は消費税)の収入があります
→しかし、インボイス登録をしているため、消費税60万円は、国に納めなければいけません

→実質的に、Aさんの年収は660万円から600万円に下がります

2:インボイス登録をしなかった場合

Aさんは、今まで通り、毎月55万円(そのうち5万円は消費税)を受け取り、年間では660万円(そのうち60万円は消費税)の収入があります
→しかし、インボイス登録をしていないため、消費税60万円は、「合法的消費税脱税」を使い、国に納める必要はありません

→実質的に、Aさんの年収は660万円のまま、変わりません

インボイス登録をするも、しないも自由 あなたがご自分で決めてください

上記のような方策のため、auraで仕事をするうえでは、インボイス登録をしない方が、実質的には年収が高くなります
しかし、だからと言って、auraが皆さんに「インボイス登録をするな!」とは言えません

インボイス登録をするのか?しないのか?は、あくまで、皆さんご自身で判断し、決めてください

インボイス登録をすると、なかなか取り消せないので注意

インボイス登録をするのは簡単ですが、一度登録したものを取り消すのは、非常に困難です
そのため、インボイス登録をする/しないは、よく考え、後悔することがないように、行動をしてください

 

インボイス登録を済ませたら、こちらのフォームより申請してください

なお、インボイス登録を済ませたら、こちらのフォームより、あなたのインボイス番号を申請してください

申請を忘れ、auraにインボイス番号を伝えていないと、正しい請求書発行や、正しいお支払の手続きができなくなってしまいます

必ず、忘れずに申請してください

下記のリンクより、フォームを立ち上げ、各項目を入力し、送信ボタンを押してください

インボイス登録番号 申請フォーム